2019.11.202020.05.30

• コミュニケーション

人間関係リセット症候群は対処する必要があるのか疑問に思った話。

「なんかもう全部面倒だ」
「いらない関係を全て切ってしまいたい」
そう思ったことはありませんか？
実は、私は何度も人間関係のリセットを試みてきました。

私が実際に人間関係をリセットした結果どうなったのか、
人間関係リセット症候群について詳しくお話したいと思います。

 

人間関係リセット症候群とは

ではまず人間関係リセット症候群とはなんなのでしょうか。

様々なストレスが原因で周りの人との関係をシャットアウトすること、
その気持ちを繰り返すこと

を言います。

・連絡先を誰にも報告なしに変更
・SNSを退会
・LINEを躊躇なくブロック

リセットしたそのときはすっきりしても、
のちに後悔する気持ちになってしまうこともあります。

 

リセットしたくなる理由

どうしてリセットしたくなってしまうのかというと、
私は、相手の気分を害さないよう、
気疲れしてしまったのではないかと思うのです。

本当は
「うぜえ」
「こいつ嫌いだ」
「こいつかっこよすぎて劣等感を感じる」
「期待しないでくれ」
そう感じていたとしても、

でも友達は大事にしなきゃ、
上司だから、
人脈は大事、
友達は多いほうがいい、
人に嫌われる人間であってはならない

そんなあなたの中の「～すべき」があなたの我慢に拍車をかけていつのではないでしょうか。

一度リセットしても、たいして楽しくもない友人関係を修復してしまったり、
その人によって疲れ傷ついた心を治療する間もなくなかったことにしてしまう。

だから気づかぬうちに心が限界を迎えて悲鳴をあげてしまうのではないでしょうか。

中には、なんとなく面倒になってリセットしてしまうという人もいるでしょう。
なんとなくリセットしてみて、なにかよくないことはあったのでしょうか。

友達が少なくなったり
嫌われたかもしれないと不安になることもあるでしょう。

やはり「～すべき」思考があなたを苦しめるのでしょうか。
ひとまず、その～すべき思考をほぐすためにも、私の話をしたいと思います。

 

人間関係をリセットしたら超快適な人生になった話

私自身、人間関係のリセットを何度か経験済みです。
しかしながら私の場合、リセットの前段階として
”リセットしたくてもできない”
という感覚がありました。

私を縛り付けていた「～すべき」は以下のようなものになります。

・学校→学校は毎日行くものだ、
・スナック→他の女の子は憧れなんだから続けなきゃ
・ツイッター→見てる人がいるからツイートしなくちゃ
・友達→友達になったんだから友達続けなきゃ
・セフレ→体の関係を持ったからにはワンナイトじゃだめだ
・先生→先生だから慕わなくちゃ
・就活→就職するために学校入ったんだから就活しなくちゃ
・社会→社会人として正社員を目指さなきゃ

●参考記事
【別れは】関係性に縛られるからややこしい【罪じゃない】

リセットしたくてもできない、
そんな状況から身体はボロボロになり、
すべてが嫌になって全部投げ出した私がどうなったかというと、

すっげー楽じゃん。

逃げたことで人間関係が希薄になるのは当たり前のことですが、
だからっていじめられてるわけでも死ぬわけでもない。
いまや立派なフリーター。
耳が聞こえるニキビが消えた。

じゃあフジサキには誰一人友達がいないのかというとそうではありません。
本当に大切な人間関係って、疎遠になったとて切れることはないんですよ。
ほんの数人の友人とたまに遊ぶ、
それで十分だしそれが快適なんですよね。

一緒にいて疲れる人は友達じゃないし
ひとつも尊敬できない人は先生じゃないんですよ。

あいつらから逃げない限り
彼らは心配という名のもと私を否定し続けるし
否定された私はしっかり傷ついて判断能力がなくなり
逃げることもできずさらに身体を壊していたと思います。

いいですか。
逃げは弱さではなく強さです。
人間我慢し続けると身体壊すから。
「もう無理だ」と思ったときにはもう限界超えてるのよ心も体も。

自分で「もう大丈夫」と思えるまで休まないと、また同じことの繰り返しです。

もう大丈夫と思えたからって嫌いな人との関係を修復する必要もないです。
というか嫌いと思ってる時点で大丈夫じゃないんで。

きっと私は一生
嫌いな人
新しく始めて続かなかったこと、
居心地の悪い空間、
やりたくないこと
すべてから逃げ続けると思います。

それをいけないことだと思わないし、
むしろ生きるために必要なことと思っています。
大げさじゃなく、
逃げなきゃ死ぬから。

 

人間関係リセット症候群の対処法

逃げることの大切さをご理解いただけたでしょうか。
ひとりが寂しいからと気の合わない誰かと一緒に居続けても、
目上の人だからと慕っているふりをし続けても、
自分が傷つき続けるという事実に変わりはないんですよ。

だからリセットを何度も繰り返して、そのたびに後悔や自己嫌悪を繰り返すあなたに声を大にして言いたい。

第一に思いやるべきなのは
リセットされて傷ついた相手ではなく、
これまでその人に散々傷つけられてボロボロの自分だよ。
かわいそうなのは自分なんだよ。

ただしひとつ覚えておかなければいけないのは、
リセットを繰り返すのは嫌な人間や環境を選んでしまった自分に責任があります。
とはいえ人生9割が失敗。
だから休んで逃げて、自分を見つめて、なにが原因のひとつになって失敗したのか、
すっきりした答えが出るまでは、逃げ続ければいいと思うんです。

その結果が、いま幸せに人生を歩む私です。

ですから私は、
人間関係リセット症候群は対処するというより、
リセットすることこそが対処法だと思うのです。

 

リセット前に思い出してほしいたったひとつのこと

逃げ続けて大丈夫だなんて私の口で言っても無責任にも程があります。
これでは不登校の生徒に「休んで大丈夫」とだけ言うようなものです。

ですからあなたが人間関係に嫌気をさしてリセットする前に知ってほしいことがあります。

逃げ続け幸せな今の私に、
ストレスや失敗が一切ないかというとそんなことはありません。
バイト先に嫌な従業員さんはもちろんいます。
嫌な客もいっぱいいます。

それを我慢できているのかというとそんなことはなくて、
たったひとつ考え方を変えたんです。

嫌な人が嫌な発言をする背景を考えてみることです。

私は先日ふたりはプリキュアとキティちゃんのストラップを馬鹿にされて怒り心頭だったのですが、
相手がその偏見の目を持つに至った経緯を考えてみると、
不思議と落ち着けるんですよ。

偏見はその人だけが持っているわけじゃなく社会全体としてあるのではなかろうか、
相手はかわいいものをかわいいという素直さを忘れただけではなかろうか

ポイントはあくまで相手を理解するにとどめること。
「だから相手は悪くない」「だから自分が悪い」
とは思ってはいけません。
その人の言動で自分が傷ついたという事実には変わりありません。
だから今後も必要以上に関わる理由はない。
逃げていいんです。

でもこの考え方ひとつでバイトをやめるまでいかなくて済んだのは事実です。

リセットはするべきです。
でもその前に、あなたが嫌だなと思う言動の背景について今一度考えてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたか。
逃げは強さです。
逃げたくても逃げられない、逃げたらどう思われるかわからない、
そんな恐怖からなにも動けず体を壊した私にとって、
逃げられる人を心から尊敬します。

死なないためにも、逃げ回りましょう。

たまに遊びに行く数人の友人と家族、
今は恋人はいないけれど（小声）
それらが逃げた私にとって十分ずぎる幸せなのです。