2020.03.312020.05.30

• こんな人間に要注意
• コミュニケーション
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「ダメ」という言葉の威力を再認識した話

少々愚痴っぽくなりますが思うことあったので軽く書きます。

 
私のアルバイト先の建物は、
お客様用トイレが各階に向かう階段の踊り場にしかないという不親切設計。

1階から2階に向かう階段の中ほどにしかないんですね。

 
お客様とこのような会話をしました。

お客様「階段じゃないトイレはないの？」
私「そうですね、トイレはあちらのみになります」
 
お客様「ダメじゃん！」
 
私「はい、申し訳ございません」
 
お客様「ダメじゃん！」

 
メンタルお豆腐な私にとって、
この「ダメ」という言葉、かなりグサッと来るものがありました。

 
心の傷を怒りで隠すようですが、

建物の構造のこと言われてもどうしようもないんだよな～
うちテナントだし
ダメ、で、どうしろと？

 

「ダメ」と言われた気持ち

「ダメ」ってものすごく便利な言葉だと思います。

二文字だけで人の行動を制止することができるし、
そう言い続けることで相手の心を壊して操作さえできる気がします。

 
でも嫌い。
すごい嫌いな言葉だなってこのとき思いました。

 
「ダメ」と言われたとき、
頭では「いや建物の問題だから(笑)」とわかっていても

心で感じたことは

・私はいつもダメ
・私という人間がダメ

まるっきり私を否定されたような気分でした。

もちろんお客様がそういうつもりで言っていないことは重々承知です。

●参考記事
否定されることに疲れたとき。否定する人の心理とは？

 

「ダメ」じゃ何も伝わらなくない？

そのお客様は
「ダメじゃん！」
と繰り返しながらお帰りになられたけれど、

じゃあ私にどうしてほしかったん？
あなたはどうしたかったん？

 
子どもに注意を促すとき
「ダメ！！」
とひとまず子どもの行動を制止することってよくあると思います。

そういわれた瞬間の子どもの頭の中ってきっと

「なんで？？？」

だと思うんですね。

それなのに、

「なんでそんなことするの！
なんでママの言うこと聞けないの！？」

などと言ってしまうお母さんってそう少なくないと思うんです。

 
なんでって聞きたいのは子どものほうよ。

 
「ダメ」って本当に簡単で便利な言葉だけど、

・なんのためにダメなの？
・ダメ、でどうしてほしいの？

というところまで言わなきゃ肝心なところが全く相手に伝わらないと思うんですよ。

 
この2点を伝えられないまま育った子供は

「親のいいなりにならなきゃ怒られる＝嫌われる」

という悲しい考えを持ってしまうと思うんです。

 
つまり条件付きの愛情しか注いでもらえないと思ってしまうということ。

自尊心の欠片もなくなってしまうんですよ。

●参考記事
【プライド】自尊心がないと恋愛がうまくいかない理由【自己肯定感】

 
そしてその考えが「ダメ！」という言葉に紐づいて

親や相手の望む行動をできず「ダメ」と言われた時

「あ、私いま嫌われました～」

と心に傷を負っていくのではないでしょうか。

 

受け取り手次第だからこそ気を付けたい

でも「ダメ」という側の人間の気持ちを考えると、

相手の人格まで否定する気なんてないでしょうし、
ダメと口にしたからって子供のことを嫌いなんて親はほぼいないでしょう。

 
じゃあもう「ダメ」って言うのやめん？

 
たしかに言葉なんてどれも受け取り手次第よ。

私のような豆腐メンタルが「ダメ」を受け取ったからつぶれただけかもしれない。

 
でも受け取り手次第だからこそ
言葉選びって気をつけなきゃいけないんじゃないの？

 
「死ねって言われて傷つくほうが弱いから私は死ねと言い続けます」

って理論を許したくはないですわ。

 

「ダメ」がなくても伝わるか振り返ってみた

この出来事を通して、私自身も新人君に物事を教えるときの姿勢を振り返ってみましたが、

「ダメ」なんていらんよ。

 
もちろん慣れないのだから失敗して当たり前ですし、
それを指摘するときは

「これはこういう意味だからこうだよ、覚えておいてね」

で十分じゃありませんか。

 
緊急時、相手の行動を制止したいなら

「危ない！」
「待って！」

で十分じゃありませんか。

 
「傷つくほうが悪い」って相手を責めたところで状況は何も変わらないんだから、

自分のボキャブラリー増やした方がよっぽど建設的だと思いますね。

 

まとめ

とまあこんなことを、
傷ついた私の心を癒すためにも書いてみました。

私もブログを書いていますから表現には気を付けていたつもりですが、
改めて言葉の暴力について振り返るきっかけになりました。

戒め戒め。