虐待の連鎖~攻撃者との同一化編~

虐待の連鎖についてこちらは2つ目の記事になります。

前回の記事↓
虐待の連鎖~他者への加害編~

・他者への加害編
・攻撃者との同一化編(←今ココ)
・再被害化編

 
少し前回と似た事例にはなってしまうのですが、

虐待の被害者が、
受けた被害と似たようなことを他者にしてしまう

ということがあります。

 
たとえば

パワハラ上司に随分メンタルをやられたのに、
いざ自分が誰かの上司になるとパワハラをしてしまう
 
部活動で先輩たちにされてきた悪しき風習
後輩にも強いてしまう

 
こういった自分にとっての加害者と似た行動で他者を攻撃してしまうことを、

攻撃者との同一化

と呼びます。

 
 

目次

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攻撃者との同一化が起こるメカニズム

ではなぜされて嫌だったことが
それも同じような行動で繰り返されてしまうのでしょうか。

 
前回

・虐待を受けたことでカッとなるふり幅が大きい

・虐待を受けた自分を守るための防衛反応

という風にお伝えしました。

 
この後者に似ているのですが、

虐待が似たような形で繰り返されてしまう理由は

防衛反応

です。

 
 

攻撃者を敵に回さないため

親が子供に対して虐待をしている場合、
子供は命を親に握られていますから親に逆らうことができません。

 
もしくは誰かに攻撃され続けて心が消耗していると、

反撃しようとか、言い返してやろうとか
そんな体力はありません。

 
奴らを敵に回すとさらに攻撃されることは容易に想像できます。

 
ですから更なる攻撃を避けるためには
奴らを敵に回さないこと。

自分も攻撃者と同じ考えを持ち、
自分に攻撃される理由があると思うことで

更なる攻撃を避けたり、
自分がまともな親に育てられていると信じたいのです。

 
その結果、
「いじめられる奴(自分)が悪い」
という考えに陥りやすくなり、

他の都合のいい相手に
攻撃者からと同じ手口で手を上げるのです。

 
 

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自分が被害者ではなくなるため

前回もお話したように、
自分が不幸であると認めることはとてもつらいことです。

 
余談になりますが、
意見を押し付ける人は、

自分の人生に失敗はなかった、
まさか自分が不幸なわけがない

と思いたいがために押し付けてるんじゃないかなあと。

 
”虐待が愛情だったと思うため”に自分も手を上げてしまうことについては前回お話しました。

今回はニュアンスは似ていますが少し違うこと、

”自分が被害者ではないと信じるため”。

 
自分が加害者と同じになって被害者を作ることができれば、
自分は被害者ではないと思うことができるということなのです

 
そうやってトラウマとなった過去をコントロールしようと
過去の出来事を少しでも良くしようとするわけですが、

自分が受けた心の傷がなかったことにすることはできないのです。

 
虐待の連鎖~他者への加害編~はこちら

虐待の連鎖~再被害化編~はこちら



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