虐待の連鎖~再被害化編~
虐待の連鎖についてこちらは3つ目の記事です。
・他者への加害編
・攻撃者との同一化編
・再被害化編(←今ココ)
前回までは、
被害者だった人が加害者になってしまう心理について説明してきましたが、
今回は、
被害者がトラウマを思い出す場所や環境に自ら繰り出したり、
危害を加えてくる相手を繰り返し選ぶことで、
同じ被害を受け続けること
についてお話します。
これを再被害化と呼びます。
目次
再被害化が起こった私の体験談
実は私は、虐待による再被害化の当事者であります。
具体的には継父(50代後半)に性的な虐待を受けたのにも関わらず、
アイドルになりおじさんにちやほやされ、
クソビッチになったというものです。
一般的な性被害者をイメージすると、
・異性が怖くなる
・加害者と近い年齢の人を嫌いになる
・性的なものの拒絶
等が挙げられますが、
性虐待における再被害化が起こると、これと全く真逆のことが起こります。
・異性への興味
・加害者と近い年齢の人への興味
・性的なものへの興味
あえて”興味”と書いたのにはしっかりと理由があって、
これらに近づくことでトラウマを思い出すので、
決して楽しいものではないし、
好きでやってるわけではないからです。
無意識がトラウマを思い出させる環境や相手を選ぶのです。
ですから私はセフレ君と会った帰り道は
後悔の気持ちが大きかったですし、
「なんでこんなことしてるんだろう」
「なんで被害者なのにやめられないんだろう」
という気持ちでした。
もちろん私の場合は同意の元ですから
セフレくんたちを加害者にするつもりはありませんけどね。
選ぶ相手がことごとくハラスメント野郎になるパターン
近しい人からの暴力、ないし言葉の暴力などを受けた人が、
「自分の恋人には絶対いい人を選んでやる」
と意気込んだにも関わらす、
選ぶ人選ぶ人みんなハラスメント野郎だったということがあります。
これも私の経験した再被害化と同じ仕組みで、
無意識がトラウマを思い出させる相手を選んでしまうのです。
ですから「この人なら大丈夫」と頭では許可が下りるような、とても紳士的な相手でも、
無意識はトラウマを思い出させようと働きますから、
実はハラスメントの傾向のある人を選んでいたり、
相手の暴力性を引き出してしまうような言動をしてしまったりするのです。
やめたくてもやめられない、
選びたくなくても選んでしまっている、
逃げても逃げても逃げられない
これが再被害化の特徴です。
再被害化が起こるメカニズム
じゃあなぜわざわざトラウマを思い出させる相手や環境を選んでしまうのでしょう。
それは加害者に似た相手や、
そのトラウマに近い環境に身を置くことで、
過去の不幸を幸せなものにしようと、
コントロールしようとしているためです。
私の体験を例にするならば、
私がアイドルになっておじさんにちやほやされる
(加害者に似た相手に近づく)
のは、
・おじさん(継父)は悪い人じゃない
・だから過去の私は不幸ではない
↓
おじさんたちは私を幸せにしてくれるんだから、
過去の私も幸せだ
と思うため。
そして私がクソビッチになって
被害を思い出す行為を繰り返したのは、
・セックスは怖いことじゃない
・気持ち悪いことでもない
↓
過去の私は決して不幸じゃない
過去に近い状況に身を置くことで、
過去をコントロールできた気持ちになるんですね。
ですから繰り返しハラスメント野郎を選んでしまうという人も、
これまでのハラスメント野郎、
そして今のハラスメント野郎を同一視していますから、
奴らに何度も傷つけられながらも、
「似た人でもこの人なら大丈夫なはずだ」
と過去の自分までも幸せなものだと思い込もうと奮闘してしますのです。
再被害化を食い止める方法
ではいかにして私が
再被害化による性依存、恋愛依存から脱却することができたのかについては、
こちらの記事をご覧ください。
欠点を受け入れる、ありのままの自分を愛するって何ですか?前編
悲しいことですが、
私たちがこれまで無意識で行ってきた再被害化という習慣、
再被害化に限らず
これまでの私たちの生き様を変えるというのは、
すごくむずかしいことです。
人は変わらない
よく耳にしますよね。
変わるために必要なのは、
強い衝撃(私の場合は罪悪感)
もしくは地道な努力、
そして何のためにその習慣が身についてしまっているのか、
無意識を知ることなんですね。
無意識を意識できるようになれば、
踏みとどまることができそうじゃないですか?
まとめ
虐待の連鎖について、
3つの記事を通してお話してきました。
私がなぜこの話題を取り上げたかというと、
想像している以上に虐待の被害者ってたくさんいるんですよ。
一見仲良しに見える親子も、
言葉で子どもを操っていたり
ちょっとずつちょっとずつ子どもの心をむしばんでいたり。
じゃあ虐待の加害者を責めたいのかというとそうではない。
人間どこまでいっても完璧にはなれないんですよ。
だから
”できないこと”
に直面したとき、頼れる存在ってすごく大切です。
なにか失敗したとき
自己責任が叫ばれる世の中、
悲しいなあと思うのです。
失敗が大ごとになったとき
「頼る先もないのかよ」
などと遠くから言ってくる奴は助けちゃくれない。
でも、近くにはいるんだ。
助けてくれる人。
虐待を連鎖させないために、
頼ってください。
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