本音が言えない理由と対処法3選
前回は本音を言ってくれない相手への向き合い方をお伝えしました。
●参考記事
女は本音を言わないんじゃなく言えないんだよ
今回は本音を言えなくて苦しむ皆さんに向けた記事です。
近しい人への不満や要望を伝えられないまま、
誰にもその感情に寄り添ってもらえないまま毎日を過ごすのはとてもつらいことです。
その不満の改善や要望を飲んでくれることに”期待”はしないほうがいいですが（詳しくは後述）、
信頼さえしていれば本音を伝えても将来安泰大丈夫と思えるものなんですよ。
目次
本音を言えない理由
ではまずはあなたが本音を言えなくなってしまった理由を復習しましょう。
あいにく、あなたのこれまでの人生の経験がものを言っています。
トラウマの積み重ねで今の状況に至っているのです。
もしかすると思い当たる節はないかもしれませんし、
そのときを思い出して苦しい気持ちになることもあるかもしれませんが、
それごと受け入れることが本音を言えるようになるために必要なことなのですよ。
本音を否定されるのが怖い
本音を言って否定された経験や、
身近に否定されている人を見た経験がある人は、
本音を言うと嫌われる、
関係が悪くなる
ことを学んでしまっています。
逆に本音を隠しさえすれば上辺とはいえ多くの人と関係を築けることも知っているのです。
私は小学生のとき不登校になりました。
保健室の先生に「担任の先生が怖い」と打ち明けたところそれを笑われてしまい、
「あの先生を怖いと思うのはおかしいことなんだ」と
”怖い”の気持ちに蓋をしてしまいました。
その後本音をなくして登校を再開できたという成功体験が、
私の本音を隠すことに拍車をかけてしまったのです。
小学生の私にとって大人は絶対的な存在であり、
彼らに認められることでしか自分の存在価値を認識できなかったのです。
その存在価値を失う恐怖が本音を否定されることにあります。
ありのままの自分を受け入れてもらってこそ
本当の自分の存在価値を認識できるのですが、
本音を否定されるかも
↓
建前の自分なら褒めてくれる
だから本音を話せなくなってしまうんですね。
自分の本音がわからない
実際私が不登校になったときには既に
本音がわからなくなるほど感情をなくす術を学んでしまっていました。
その担任の先生は
「人を傷つけてはいけない」
「悪いことを見てみぬふりをしてはいけない」
など道徳的なことを熱心に教える一方で、
その怒りは恐ろしかったし今思えば体罰に近い事もよくありました。
ですから「担任の先生が怖い」と思うことさえいけないことと思っていたのです。
そうやって感情を押し殺し続けると、
自分の気持ちがわからなくなってしまうのです。
でもその感情はなくなることはありません。
本音を誰にも共感されないまま癒されないまま当たり前に放置されると、
同じような経験が積み重なって体調不良を起こしたり、
人間関係をリセットしたくなったりするんですね。
●参考記事
人間関係リセット症候群は対処する必要があるのか疑問に思った話。
私の中の怖い気持ちもつい最近まで
「あの不登校はなんだったんだろう」と
すっかり放置され自分でもわからない状態になっていました。
感情を殺すことが癖になってしまうと
その気持ちを見る方法がわからなってしまう。
なにか漠然とした不快感を感じながらも、
具体的な気持ちがわからないので本音の伝えようがないんですよね。
本音を言えるようになるために
これは私がこれまで本音で生きた結果思うことなのですが、
本音を言って嫌われる人間関係なんて必要あるか？
私にも何度か、
相手を傷つけてはいけないからと我慢を重ねた結果、
限界突破した経験があります。
●参考記事
【別れは】関係性に縛られるからややこしい【罪じゃない】
疎遠になった人もいれば今でも仲良しな人もいます。
結論を言うと毎日が超快適ハッピーなんですよ。
フジサキ気づいちゃいました。
可哀想なのは本音を言われて傷つく友達じゃなくて、
無理して付き合ってる自分なんだなと。
私も思い付きで本音を言えるほど強い人間ではありませんでしたから、
半年間何も言えず悩んだこともありました。
ですから本音を言えるようになるためにできることを
今から皆さんにもお伝えしたいと思います。
自分の本音を知ろう
まず初めに、
ないことにしてわからなくなってしまった本音を取り戻すことから始めましょう。
たとえばクリスマスに恋人が遅くまで仕事とわかってイライラした気持ちになったとします。
それをもう少し掘り下げてみましょう。
自分自身に「どうして？」と聞いてみるのです。
「どうしてクリスマスに会えないとイライラするの？」
周りがみんな会ってるから
「どうして周りがみんな会ってると悲しいの？」
☆自分は愛されてないと感じる
「どうして愛されていないと感じるの？」
クリスマスに会ってくれないから
同じセリフが繰り返されてこの自問自答は終わりです。
本音は「愛されていない感じ」。
イライラしていると感じている気持ちも、
実は愛されてない感じから引き起こされていたんですね。
そのイライラを本音と勘違いして相手に当ててしまえば悪い雰囲気になることは容易に想像できますが、
愛されていない感じを伝えれば
それに寄り添ってくれるであろう”期待”は持つことができますよね。
言い方に気を付けよう
我慢を重ねた結果、いざ言い始めたら烈火のごとく不満が垂れ流しになったり、きつい言い方になってしまう方がいます。
それではせっかく本音がわかっても、
相手にとっては一方的に責められているようで
あなたの本音を受け入れることが難しくなってしまいます。
大切なのは言い方です。
要点は抑えて伝えましょう。
先ほどのクリスマスの例でしたら、
「☆クリスマスに会えないのは愛されていない感じがして悲しい。☆
でも仕事なら仕方ないしがんばりたい気持ちもわかるよ。
今度埋め合わせしてくれたら嬉しくて舞っちゃうからね！！」
もし☆でくくった最初の1文だけだったら
「休み取りたくても取れないんだよ！！！」となりえますが、
相手への理解と要望を添えれば嫌味な雰囲気はぐっと抑えられますよね。
相手に本音を伝えるときのポイントは
・いまの感情
・相手への理解
・要望
・要望が叶ったときの自分の感情
を伝えることです。
「会えないのかあ…」など遠回しな言い方は
相手が察してさえくれれば確かに揉めずに済みますが、
察してくれることを期待するのはお門違いです。
具体的かつ相手を傷つけたり不快な思いをさせない言い方で本音を伝えましょう。
もし言い方に気を付けても相手や自分の気持ちが離れるのを感じた場合、
それこそがほんとのほんとの本音です。
合わない相手だった、
合わなくなってしまった。
許容できない相手の態度を我慢して付き合いを続けるのは、
愛情ではなくただの執着です。
●参考記事
【依存】彼女を愛していますか？【執着】
何度でもいいますが、
可哀想なのは距離を置かれる相手じゃなくて、無理して付き合ってる自分ですよ。
自分と相手を信頼しよう
本音を伝える上では相手を信頼することはもちろん、
自分を信頼することも大切になってきます。
信頼と期待。
これを間違えると全く違う結果になりますから気を付けましょうね。
自分を信頼する方法
本音を言うときにはどうしても
「嫌われたらどうしよう」
という気持ちが生まれてしまうと思います。
嫌われる覚悟を持って本音を言うということは、
「この人がいなくても大丈夫」
と自分を信頼していないとできないことです。
大丈夫と思える要素を作ったり探したりしましょう。
私が友人に本音を話したときには
・学校でひとりでいることは慣れている
・というかひとりの時間が必要
・寂しくても話せる友達がいる
・距離を置かなきゃ現状のまま
・可哀想なのは自分
この要素から大丈夫と思って嫌われる覚悟を持ってぶつかりました。
半ば自分に言い聞かせるようなものです。
自分を信頼する上で捨てなければいけないのは、
相手が変わってくれる
という期待です。
変わる人もいますが、
相手が変わる人かは言わなきゃわからないこと。
その期待がある限り相手に依存し続け、
現状はなにも変わらないのですよ。
相手を信頼する方法
覚悟がなくても本音を伝えられるためには
相手を信頼することも重要になってきます。
「本音を言っても受け入れてくれる」
「本音を言って崩れるような関係じゃない」
しかし実績が伴っていなければ相手を信頼しようと思ってできないのは当たり前。
それらはただの期待なんですよ。
●参考記事
人を信頼できないのは期待しているからじゃないか？信頼関係の築き方
では今からどうすればその実績を感じることができるかというと、
これまで相手に使った時間お金労力をすべて取っ払って、
相手の人間性を直視することです。
疑うのも期待するのも×です。
相手を信頼できない理由探ししかできなくなってしまいますから、
あくまでもフラットな目で見ること。
そうすれば信頼に値する相手は着実に実績を積み重ねますから安心して本音を伝えて大丈夫ですし
そうでない相手には覚悟を持って本音を伝えましょう。
もし信頼できない相手に覚悟を持って本音を伝えた時
いい反応で受け入れてくれたのなら
それこそひとつの実績になりますね。
まとめ
いかがでしたか。
人の心は共感されて癒されていくものだと思っています。
しかしそのために自分自身が感情と向き合うことが
トラウマを直視しなければいけないのでとても苦しい作業なんですよね。
あのときないことにした苦しい気持ちも、
優しい言い方で伝えることで、向き合ってくれるといいですね。
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